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手作りコスメは美容費削減になる? | ARIRIA

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  • 手作りコスメ2023.02.16
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    最近スーパーに行くと、豚小間がgあたり115円なのを見て「物価高騰!」と実感しました。物価高騰となると「美容費を削減しなきゃ…」と気分が凹みますよね。そしてより買うものを厳選しますよね。

    そんな厳選する際のポイントや、美容費削減の為に手作りしてみよう!と思う方に、私が今まで実践した

    “ダメだったもの” “微妙だったもの” “良かったもの” をご紹介しますね。

     
    1.作ってみてNGだと思ったもの

     

    20代から一通り、基礎化粧品から化粧品まで、色々な手作りコスメに挑戦してきました。そのかいもあって、現在は雲の上はいつも晴れという、MYサロンの”商品”を開発できたのですが、数々の手作りコスメ挑戦の中には、たくさんの失敗も成功もありました。

     

    失敗例1)アロマ精油+エタノール+精製水の化粧水
     

    よくある、アロマクラフトの講座などで教わる化粧水の作り方ですが、1滴で測るアロマクラフトのやり方では、エタノールに溶けきれない精油も出てきますし、本当の実測がわかりにくい。溶けきらなかった精油は、肌表面にのり火傷をおこし、真皮までのダメージや、シミの原因にもなります。

    アロマ教室等で、アロマ1滴=0.05mlと教わると思うのですが、粘性が軽い精油の柑橘等はドバドバ出てしまい、まあいいや…と適当になりがちに。例えばオレンジ精油は、とってもフレッシュで、子供も大人も大好きな香りなのですが、みかんの皮を火に吹きかける実験を思い出して下さいね。バチバチしますよね?

    では、精油がきちんと希釈されず、肌表面についたまま日を浴びるとどうなるでしょうか?やけどし、水膨れになり、中々消えないシミとなります。

    化粧水に精油を使用する際は、本当に慎重になる必要があると思いますが、エタノールにどの位の精油が完全に溶けるのかさえ判らないですよね?

     

    <一般的なアロマ化粧水の作り方は安全??>

    ・無水エタノール(99.9%濃度)5ml

    ・精油2滴

    ・精製水90ml

    ・グリセリン5ml

    先に無水エタノールに精油を溶かし、99.9%で融解しても、水を入れた時点でエタノールは5%です。なので、作った当日は混ざっている様でも、翌日濁っていたり、分離したり、オススメしません。

     

    <精油除けばいいのかな?>

    ・無水エタノール(99.9%濃度)5ml

    ・精製水90ml

    ・グリセリン5ml

    腐らない様に、エタノール5%という形なのでしょうが、エタノールが高いですよね。でもエタノール外すと、すぐ腐るので外せないという結果で、このレシピが良くWEBにのっています。

     

    <結論>

    ・きちんと防腐処理をし、エタノール配合量を減らす、またはエタノール無しで作る

    ・防腐処理が普通は判らない

     

    失敗例2焼酎や日本酒に種や生薬をつけるチンキ化粧水
     

    試作

    柚子の種や枇杷の葉を焼酎に漬けて(チンキ)、それを原液で塗るか、精製水で割るという化粧水。アルコールに、水溶性成分と油溶性成分が溶けだしているので、アロマ精油で作る化粧水よりは(成分抽出という部分だけで考えると)抽出できると思いますし、民間療法的な側面もあります。

    よくあるレシピでは、日本酒か焼酎20%度数程度に、柚子種をつけておいて、それを「原液」で塗る。するとアルコール度数20%程もあるので、お肌の水分も蒸発しやすくなります。せっかくの柚子ペクチンでの保湿も、アルコールの水分蒸発で相乗しない。

    <精製水で割ればよいのかな?>

    チンキ1%:精製水99%=混ぜた当日は良くても、早くて3日もたてば腐ります

    <結論>

    ・使う直前の混ぜ合わせ(メンドクサイ)

    ・防腐した上での抽出方法に変える(画像は防腐処理した上での漬込み)

     

    失敗例3手作り乳液やクリーム
     

    植物性乳化剤(植物性乳化剤:エマルシファイイングワックス)とかで数百円程で売っています。植物性セチルアルコール(パーム・ヤシ由来&ポリソルベート(親水性、ノニオン性の界面活性剤)+水分+油分。とっても早く乳化するし簡単。クレンジングから乳液、入浴剤まで作れる。

    レシチン(大豆由来)水添していないレシチンは、分離をすぐしてしまうので、水添レシチンの方が扱いやすい。

    植物性乳化剤も、水添レシチンも、好きな油分と水分で作れるのと、理科の実験的の様な楽しい所がある。また、界面活性剤の凄さを実感する。

    <結論>

    ・防腐処理をしないとどちらも腐る

    ・結局分離しやすい(安定化は難しい)

     

    失敗例4手作りリキッドファンデーション
     

    酸化鉄やマイカを使用し、ベースにセリサイトやシルクパウダーを使用してパウダーファンデーションを作っていました。リキッドはできないのかな?と実験を重ねたのですが、色材(酸化鉄やマイカ)は油分を含むと色が沈みますので、色確定までに相当根気よく配合調整が必要でした。

    乳液を作る+作った色材=リキッド?クリームファンデーション

    <結論>

    ・パウダーでつかう量<リキッドでつかう量の方が多い(コスト高)

    ・そもそも乳化安定難しいので防腐処理しないと腐る

    ・当然ながら、汗で流れ落ちる

     

    2.作りやすいものとは

     

    理想は<作りやすい×腐りにくい×酸化しにくい>

    それが一番簡単なものは「オイル」です。オイルの特徴を知った上での選び方が出来れば、ブレンドも楽しめますし、単品使用でも使えてしまうのがオイルです。

    お顔だけなら平均1ヵ月5ml~10mlの使用量なので、酸化する前に使い切れますし、目的に合わせて選べます。

    今のところ、少し乾燥する位でしたら、ホホバオイル100mlもあれば良いでしょうし、気になる部分のケアが必要であれば、スポット的に使用したり、ブレンドするのがオススメです。

    ※色々な植物オイルを入れて作ってみたい方には、手作りコスメ教室も開催しております。

     

    持っているオイルにシアバターや蜜蝋を入れる

    するとバームや軟膏、リップクリームになります。これでハンドクリーム、リップクリーム、アイバームが作れるので、オイルは活用度がとても高く、作りやすい基材です。マイカ等の色材を入れれば、色付にもなります。

     

    手持ちの化粧水に入れる

    ちょっと保湿が物足りない…そう思った化粧水にオイルを入れると2層式化粧水になります。買ってみたけど失敗…という経験は誰にでもあると思うので、そんな時のリメイクコスメに。

     

    NGとOKの違いは「菌」を発生させない事

     

    水が含まれるもの(化粧水、水系美容液、乳液、クリーム)等は、きちんとした防腐をしないと、菌の温床になってしまう為、コストを下げようと作ってみても「結局すぐ腐る」ので、個人的には買う方が総合的にコスパが良いとおもっています。植物性防腐剤を購入するとしても、一般的には手に入りにくい事と、配合量がわかりにくい。その為防腐しきれない場合が多いからです。

    販売される化粧品は「菌」検査をきちんと通して販売されているので、そこも大きな違いとなります。

    逆に腐らないけれども、酸化の対処方法だけが必要な油分は、酸化しにくいオイルを選べば長期利用でき、トータル的にはコスパ◎になります。

     

     

    3.まとめ

     

    表皮ブドウ球菌等が増えてしまうと、お肌のトラブルを引き起こすので、自分で作って自分で使うだけでも、ちょっと怖いですよね。トータルバランスを考えて、買った方がコスパが良いものと、意外と継続してつくりやすいものを纏めてみました。

     

    買った方がコスパが良いもの

     

    ・化粧水

    ・ジェル美容液

    ・乳液

    ・クリーム

    ・メイク類

    ※パウダー類も、菌の温床、カビの温床になりやすいのと、基材に何を使うかで相当変わります。

     

    意外と継続してつくりやすいもの(人にあげたり売ったりはNG)

     

    ・フェイシャルオイル

    ・ボディオイル

    ・リップクリーム

    ・バーム類

     

    上手なオイルの使い方はサロンでご紹介しています

     

    長期的なコスパとバランスがよい、植物オイルの使い方にもポイントがあります。

    オーガニックセラピストの強みである“オイル美容”は、脂肪酸スキンケアとも言われます。

    「知識」がつくと「上手」に使える様になりますので、サロンにいらした際には、オイル美容の事を是非お聞きくださいね!お待ちいたしております。

     

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