×

雲の上はいつも晴れ 万天セット / MANTENSET | ARIRIA

トウキ

当帰は奈良をはじめ、北海道や各地に根付きますが、水はけがよく風が通り、暑すぎない場所に育ちます。根付く地や種類により、主成分のリグスチリド含有量が異なります。

※平成24年より葉の部分が「非医」扱い
※漢方でも知られる当帰は294の処方の内81処方に配合され広い効能でも知られる。

西洋当帰はアンジェリカ、中国産当帰はカラトウキ(Angelica sinensis Diels)、韓国産当帰はオニノダケ(A. gigas Nakai)と、生薬名は同一でも日本、中国、韓国では、その原植物がそれぞれ異なる。

・西洋当帰( Angelica archangelica)セリ科の二年草。
・当帰(Angelica acutiloba)セリ科シシウド属の多年草。

【アンジェリカルート精油】

α-ピネン、δ-3-カレン、β-フェランドレン

リモネン:抗アセチルコリン作用、抗喘息、鎮痙、中枢抑制作用(リグスチリド、ブチリデンフタリド)

ポリアセチレン類:鎮痛作用
・ファルカリノール
・ファルカリンジオール(抗侵害作用)
・ファルカリノロン

クマリン類
・スコポレチン(クマリン誘導体の一つ。血管を拡張する、柔らかくする。水,エタノールに微溶)

コリン(抗侵害作用)

※(侵害作用)痛みをもたらしたり、組織の損傷を起こしたりするような刺激が与えられた時に生じる反射。つまり、それに抗う作用

※精油の禁忌:クマリン類による光毒性(0.78%)

□■クマリンの作用
「クマリン」は桜餅の香り成分で、キク科、ミカン科、セリ科、マメ科等の高等植物の葉、花などに存在する、芳香成分の一種でいわゆる芳香族化合物と呼ばれる。

(ベルガプテンやスコポレチン、キサントトキシン)

●血行促進作用
クマリンには、血液を固まりにくくする作用があり、血栓予防。血液の流れを良くすることで、リンパ液の循環や血流を改善する効果。血流を改善することから、むくみにも。

●抗菌効果
クマリンは体内での細菌の増殖や生育を防ぎ、細菌を死滅させる効果を持つ。

●抗酸化作用
活性酸素が体内で過剰に発生すると、脂質やたんぱく質、DNAなどに影響し、老化などの原因→クマリンは、抗酸化作用を持つため、活性酸素を除去する効果に優れており、体を老化や疾病から守る働きがある。

※生薬に使用される当帰にもクマリン類が含まれる。どの試料にも最も多く含まれているのはキサントトキシンで、平均値は21.3mg/100g、その次がベルガプテンで平均値は4.7mg/100g

□■キサントトキシンの作用
・光増感作用
・記憶にかかわる神経伝達物質の1つであるアセチルコリンを分解する酵素のアセチルコリンエステラーゼの有意な阻害があり健忘予防、認知予防

※フラノクマリン類…グレープフルーツ 3600ug/ml 含有と比較し当帰は0.54ug/ml 参考引用)https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjphcs/32/7/32_7_693/_pdf

【当帰の作用】
古くから和漢で使用されてきた当帰には、血流を改善し、女性の月経不順や月経痛、更年期に用いらてきました。ビタミン、ミネラル、有機酸など、お肌に有用な成分を含み、主要成分はリグスチリド。

・メラニン生成抑制による色素沈着抑制作用
・カテプシンL2発現促進による沈着色素淡色化
・NMF産生促進作用(フィラグリン産生促進作用)
・MMP-1活性阻害による抗老化作用
・血管拡張による血行促進作用

古来より使用され、様々な作用がある当帰。クマリン類の光毒性が気になる場合は、夜のみ(個人的見解)

全 3 件を表示